通説以上、陰謀論未満

他のブログと異なる点:論文や学術本を根拠に示しているため、より信頼度の高い情報を提供いたします。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

予測に希望的観測を混ぜるな 〜日本企業と日本陸軍から学ぶ〜

政府や会社が「今後成長するだろう」という時、「(これらのデータから)今後成長するだろう」という予測ではなく「今後成長するだろう(と願いたい)」という希望的観測をしてしまうことがある。予測に願いを混ぜてしまう失敗はしばしば指摘されるが、本記…

メルケルとプーチン「前任が頑張ってくれたから楽に支持率取れるわ〜♪」

「今の首相になってから景気が悪い!」「この人のおかげで日本は良くなった!」と言うが、本当だろうか。よく分析すると、前任が頑張ったおかげで、その成果が遅れて出ることで、現職の政治家が漁夫の利を得ているかもしれない。不景気は、世界経済の流れが…

「保守=新しいこと嫌いな伝統主義」とは限らない

保守と聞くと、伝統から頑なに離れない政治家を想像する人も多いだろう。しかし、保守思想の父と呼ばれるエドモンド・バークは、アメリカの独立を支持していた上に、後の自由党であるホイッグ党に所属していた。伝統から離れないはずなのに自由だらけだ。こ…

「中立が大事」という固定概念

何かを発言する際は「中立でなければならない」という固定概念がある。しかし、ある研究機関は、そもそも存在しない中立を諦めて、冒頭に「偏っています」と主張することを勧めている。

作家が死んでも作品は続く

作家が死んだ後も作品は続く。株式会社は創業者が亡くなっても続く。有名人が死んでもその人のツイートは残り続ける。研究者が死んでもその人の論文は50年後も引用される。ゴッホは死んだ後に作品が売れた。私たちが死んでも、私たちの話し方を真似たAIが私…

アメリカ大統領の権限は、そこまで強くない

日本の首相に比べて、アメリカ大統領の権限は強く見られがちだ。しかし、日本の首相の権限は強く、アメリカ大統領の権限は国内政治において比較的弱い。その理由を3つ説明する。

良い天下りもある

悪名高い天下りだが、3つのメリットもある(あった)。

「多様性が大事だから、移民の文化を全て受け入れよう」←ちょっと危険

人手不足の解決策として、しばしば移民が議論される。しかし、「移民の文化も大切にしよう。多様性の時代だから。」と考えるのは安易だ。もちろん差別してはならないが、多様な文化を一箇所に集めると、社会秩序が乱れる可能性があるからだ。

「エビデンス」は「根拠」という意味ではない

「エビデンスが必要です」「エビデンスが足りません」など、エビデンスという言葉はしばしばビジネスで使われる。しかし、「根拠がある」をかっこよく言い換えるために存在する言葉では無い。学術的にエビデンスとは、どのような意味だろうか。

ネットメディアには「建設的でない議論」が必要

ネットメディアが視聴者を逃さないためには、煽ったり、対立構造を作ったり、単純化したり、ある種「建設的でない」議論が必要だ。今日はそんな邪推を述べる。