通説以上、陰謀論未満

他のブログと異なる点:論文や学術本を根拠に示しているため、より信頼度の高い情報を提供いたします。

「自分の若い頃に納めた保険料の分が、自分の年金になる」という誤解

年金に詳しくない方は、しばしば「自分の若い頃に納めた保険料の分だけ、自分の年金になる」という勘違いをしている。しかし、実際は「今の若者が今のお年寄りに仕送りしている」というのが正しい理解だ。

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スポーツの国際大会は、自国を平和にするが、他国に攻撃的になる

オリンピックは「平和の祭典」と呼ばれるが、果たして本当だろうか。論文によると、スポーツの国際大会は、確かに自国を平和にするそうだ。肌の色に関わらず国民が一致団結して応援することで、民族的な不信感を減らすことができるからだ。しかし、国内が団結する副作用として、他国に攻撃的になるらしい。

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「相手に響くプレゼン」とは結局何なのか、論文を基にガチで調べてみた

プレゼンテーションや説得の方法は、数々の本で紹介されている。結局何を信用すれば良いのか?本記事では、論文を基に説得の方法を調べた。「説得には、エトス・ロゴス・パトスが大事らしいよ」という浅い理解では終わらせない。

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予測に希望的観測を混ぜるな 〜日本企業と日本陸軍から学ぶ〜

政府や会社が「今後成長するだろう」という時、「(これらのデータから)今後成長するだろう」という予測ではなく「今後成長するだろう(と願いたい)」という希望的観測をしてしまうことがある。予測に願いを混ぜてしまう失敗はしばしば指摘されるが、本記事では、シュンペーター日本陸軍ワープロといった例を用いて、その失敗を説明する。

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メルケルとプーチン「前任が頑張ってくれたから楽に支持率取れるわ〜♪」

「今の首相になってから景気が悪い!」「この人のおかげで日本は良くなった!」と言うが、本当だろうか。よく分析すると、前任が頑張ったおかげで、その成果が遅れて出ることで、現職の政治家が漁夫の利を得ているかもしれない。不景気は、世界経済の流れが影響しているだけかもしれない。その人のおかげでもせいでも無い、なんてことは多々ある。本記事では、メルケルプーチン日銀総裁を例に、それを説明する。

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「保守=新しいこと嫌いな伝統主義」とは限らない

保守と聞くと、伝統から頑なに離れない政治家を想像する人も多いだろう。しかし、保守思想の父と呼ばれるエドモンド・バークは、アメリカの独立を支持していた上に、後の自由党であるホイッグ党に所属していた。伝統から離れないはずなのに自由だらけだ。これはなぜか?

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「中立が大事」という固定概念

何かを発言する際は「中立でなければならない」という固定概念がある。しかし、ある研究機関は、そもそも存在しない中立を諦めて、冒頭に「偏っています」と主張することを勧めている。

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